朝日ソノラマが累積債務16億円で今年9月末に解散というニュースを見て川原先生の『観用少女』が今どうなってるのかamazon.co.jpで検索してみた。
文庫版は相変わらず第2巻までしか見当たらない。ところがなんと
というのが正月の前後に出ていたらしい。「完全版」「愛蔵版」と表記がバラバラだが、この2冊で上下巻になってるようだ。くー、知らなかったよ。買います買います。もちろん新品でかまいません。
本を読んだらブック オプ
朝日ソノラマが累積債務16億円で今年9月末に解散というニュースを見て川原先生の『観用少女』が今どうなってるのかamazon.co.jpで検索してみた。
文庫版は相変わらず第2巻までしか見当たらない。ところがなんと
というのが正月の前後に出ていたらしい。「完全版」「愛蔵版」と表記がバラバラだが、この2冊で上下巻になってるようだ。くー、知らなかったよ。買います買います。もちろん新品でかまいません。
昨日から河出文庫の鮎川哲也初期コレクション1『楡の木荘の殺人』を読み始めたところ。
まだ途中だけど「地虫」に驚く。本格とかミステリとか問題外。ファンタジー、と言ってしまえばそれまでなんだが正直言って『黒いトランク』や『りら荘事件』なんかよりずっと面白い。
これは神林長平『言壺』の「栽培文」を読んで以来の感動だな。
文章にも気迫というか若さが感じられる。このひとは純粋に小説とか物語が好きだったんだろうなと思う。
文学寄りと言われる土屋隆夫の初期作がそれでもミステリ的要素を多分にもってるのに比べて本格の鬼と言われる鮎川のものが逆に全然ミステリじゃないというのも興味深い。
うーん、なんか安っぽくないか?
視点人物であるヒロインは真面目なOLという設定なんだけど。母を殺されて犯人への復讐を一人胸の中で誓っていたかと思えば、その数日後には峰不二子化して妙に尻軽な行動をとっていたり。
巻末解説などからは経緯がわからないのだが週刊誌とか夕刊紙に連載された作品のような印象を受ける。土曜ワイド劇場のコメディタッチのやつっていうか。むろんリアリティなどは二の次なんだろうけど、それにしても御都合主義がすぎるような気がしてしかたなかった。
ヒロインの言動の不自然さ。最後まで読んでみると、それはこの作品を独自のミステリたらしめるためのやむをえざる要素だったらしいことにはいちおう納得できなくもない。
この路線を発展させていったところに、つまり不自然なのをいかに不自然でなく見せるかに意を凝らしていくと、たとえば山田正紀あたりの作風になるのかもしれないなと思う。