何かのついでに『水に描かれた館』『夢館』は講談社文庫の古本で買ってあったのだが三部作最初の本書だけ持ってなかったので創元推理文庫から出たやつを買ってきて読み中。
天然なのか計算ずくなのかどうにもわからず気持ち悪い。けれども何か魔力のようなものがあって読ませる。語り手の涼子には『綿の国星』のチビ猫を連想。今は中盤の日記のあたり。このへんはむしろ『トーマの心臓』を思わせる。173ページはちょっとすごいなと思う。
本を読んだらブック オプ
何かのついでに『水に描かれた館』『夢館』は講談社文庫の古本で買ってあったのだが三部作最初の本書だけ持ってなかったので創元推理文庫から出たやつを買ってきて読み中。
天然なのか計算ずくなのかどうにもわからず気持ち悪い。けれども何か魔力のようなものがあって読ませる。語り手の涼子には『綿の国星』のチビ猫を連想。今は中盤の日記のあたり。このへんはむしろ『トーマの心臓』を思わせる。173ページはちょっとすごいなと思う。
明け方に武田泰淳『富士』(中公文庫)読了。まいった。この十年ほど一番好きな小説は山田風太郎『魔群の通過』(文春文庫)だったが入れ替わった。
振り返ってみると読みはじめたのは8月の下旬あたりらしい。そのころ観た芝居の感想などは明らかにこの小説の影響を受けている。