2007年3月25日

『魚服記』殺人事件

目森一喜、天山出版1992年。

なんかライトノベルっぽい会話といい文章は素人くさいのだが、以下の一節(p.322)はなかなかよかった。ここだけ詩人か誰かの書いたものを借用してきたみたいな感じ。

 彼らにとっては、せせこましい人間関係そのものが政治だった。そして、型にはまった活動を、政治的であるための保証として行うために出かけて行く。
 どこに行った。誰と会った。誰を知っている――それが政治であり、のんべんだらりとそんな政治を繰り返すうちに、向こうからやって来るのが革命だった。

2007年3月5日

城昌幸

ちくま文庫の城昌幸集を読み中。「不可知論」「中有の世界」といったあたりは後の星新一の「処刑」「殉教」を思わせるものがある。

2007年3月3日

メモ

レックス・スタウト『マクベス夫人症の男』(ハヤカワ・ミステリ文庫)読了。この動機の伏せ方は好きだな。

名古屋駅のKioskで東野圭吾『どちらかが彼女を殺した』(講談社文庫)購入。