SDP Bunkoというので有島武郎『星座』が出るらしい。
うわ、なんだこりゃ、と思った。こんな表紙にしないと売れないのか。
といいつつチェックしてみると宮沢賢治『注文の多い料理店』の表紙がむちゃくちゃいい。なんだか吉永小百合みたいだ。
それはいいとして『星座』だけど「おぬい」というのは記憶に残ってないな。漱石『虞美人草』のお糸さんは今でもくっきりとイメージに残ってるんだけど。(ただしTBSだったかでドラマ化されたときの配役は知らない)
本を読んだらブック オプ
SDP Bunkoというので有島武郎『星座』が出るらしい。
うわ、なんだこりゃ、と思った。こんな表紙にしないと売れないのか。
といいつつチェックしてみると宮沢賢治『注文の多い料理店』の表紙がむちゃくちゃいい。なんだか吉永小百合みたいだ。
それはいいとして『星座』だけど「おぬい」というのは記憶に残ってないな。漱石『虞美人草』のお糸さんは今でもくっきりとイメージに残ってるんだけど。(ただしTBSだったかでドラマ化されたときの配役は知らない)
東京創元社のメールマガジンによると、11月以降の刊行予定の中にエラリー・クイーン『エジプト十字架の謎』の「新版」というのがあるらしい。
ただし井上勇訳。とすると新訳というわけではないらしい。
単にカバーが新しくなっただけのだろうか。まさか絶版状態だったわけでもないだろうから復刊とも呼べず新版扱い。でもそうなると他の国名シリーズとのバランスはどうなるんだ。
一番ありそうなのは「活字が大きくなりました」といったあたりだろうか。といいつつ、本命としては「扉ページの紹介文を改訂しました」をもってきたい。あのあまりにもあからさまに伏線を指摘してしまってる文章はかなり読者の興をそぐからねぇ。
まいった。最後まで犯人がわからない。わからないけど当てることはできる。「たぶんこいつだろう」と思って読み返すと、たしかにそれらしい暗示がいくつかある。が、あくまでも理詰めで真犯人に到達しようとするなら、その手がかりは容易には見出すことができず、かなりの苦戦を強いられる。
殺害方法のトリックが素晴らしく、みごとに伏線が張ってあったのには感動した。
このひとのミステリは一見して叙述トリックを思わせるような箇所がトリックでもなんでもなく、ほんとになにげなく読み飛ばしてしまうところにズバリ正攻法で伏線が張ってあるので一筋縄ではいかない。