新幹線の中ではほとんど寝てしまったが、その後の車中でフレッド・ヴァルガス『青チョークの男』(創元推理文庫)を読了。
パリを跳梁跋扈して青チョークの円を残していく謎の男、それと並行するかのように発生する無差別連続殺人。というあらすじは山田正紀あたりの作品を思わせるものがあって期待させられたのだが、うーん、ミステリとしては『死者を起こせ』のほうがまだ面白かったかな。
登場人物たちはみな個性的……というのを通り越して、かなりエキセントリックでちょっとついていけない。男手ひとつで5人の子どもを育てるダングラール刑事が唯一許せるキャラクタかも。