2006年4月22日

シモーヌ・ヴェイユ『自由と社会的抑圧』

帰りの車中でシモーヌ・ヴェイユ『自由と社会的抑圧』(岩波文庫)を読了。

資本主義社会の衰退を意識しつつ、資本主義を倒せる・乗り越えられると称する思想のもつ欠陥をも見据えた、非常に真摯な論考だと思う。

ただし、それゆえ袋小路にも至りやすく、そうした箇所で当面の課題としてしばしば言及される何々目録というイメージが機械じかけの神のようで納得しにくい。