冒頭の「道化の町」を除いて収録順に。
- 坂口安吾「ああ無情」
- かなり退屈w
- 星新一「足あとのなぞ」
- 星新一で一人称とは意外な気がした。
- P・D・ジェイムズ「大叔母さんの蠅取り紙」
- 70年も前の、しかも無罪判決の出た事件を推理する。タイムリミットが課せられてるとか、もうちょっとのっぴきならなさが欲しかった。
- アーサー・ポージス「イギリス寒村の謎」
- クイーンのパロディ。真相も馬鹿々々しくて笑えるが、翻訳に一部テキトーな箇所あり。
- 高信太郎「Zの悲劇」「僧正殺人事件」「グリーン殺人事件」
- 漫画。「Zの悲劇」のオチは素晴らしい。
- 山上たつひこ「〆切りだからミステリーでも勉強しよう」
- 漫画。つまんない。
- フランク・R・ストックトン「女か虎か」
- 有名だけど初読。無駄がなくて文句なしの逸品。
- フランク・R・ストックトン「三日月刀の促進士」
- 「女か虎か」に比べると冗長なのは否めないが、映像で見るならこっちのほうが絢爛でいいかもw
- クリーヴランド・モフェット「謎のカード」
- 読者に投げかけられる謎の切れ味が物足りない。ストックトンとは謎の質がちがうと思う。
- エドワード・D・ホック「謎のカード事件」
- 上記モフェット作品に合理的な解答を与えるべく書かれたもの。ちょっと長くなるので別エントリで。
- ハル・エルスン「最後の答」
- これも謎の投げかけ方があんまり好きになれない。
- 乾敦「ファレサイ島の奇跡」
- 島田荘司ですな。
- 宮原龍雄「新納の棺」
- ちまちました時刻表ものかと油断して打ちのめされる。後説で編者は「一見派手なトリックAに目がいくが、実はトリックBが素晴らしい」という意味のことを書いているが、そうなのかな、ミステリ好きなら誰もがトリックBに感心するんじゃないだろうか。というかトリックAはトリックとも思えない。ともあれこんな作品を採録してくれた編者には感謝。
- スティーヴン・バー「最後で最高の密室」
- 構成が中途半端。
- 土屋隆夫「密室学入門 最後の密室」
- まさかのオチ。素晴らしい。
- アイザック・アシモフ「真鍮色の密室」
- 密室からの脱出方法を探りあてる話。タイムリミットあり。でもそれはさほど重要視されてないのでスリルは乏しい。
- J・G・バラード「マイナス 1」
- 精神病院を一種の密室に見立てた作品。訳がなんとなく読みづらく感じた。